はじめに
病気の診断や経過観察などで実施される検体検査は、1980年代から多くの検査室で検体検査自動化システム(Laboratory Automation System/LAS:検体検査の前処理と搬送作業、測定を自動化したもの)が導入され、病院の中でも早くから自動化が進められてきました。その後も検体検査自動化システムは、実用性と投資効果を向上させ、検査業務の省力化や効率化だけでなく、院内感染の防止、検体取り違えの防止、検査データの品質確保・向上などにも大きく貢献しています。
一方、検体検査を取り巻く環境は、診療報酬改定による保険点数のダウン、これにともなう1患者あたりの測定項目数の減少などがあり、分析装置は大型多項目処理タイプからシングルマルチタイプの複数台運用が多用されるようになりました。大がかりな設備投資を必要としない、効率的で採算性のよい自動化システムが主流となりつつあります。
「Open LA21プロジェクト」は、次世代の検体検査自動化が目指す方向として、現在のシステムが抱える問題点を解決する「統合化、小型化、低価格化モジュール方式システム」の提供を目的に1999年にアロカ(株)、(株)エイアンドティー、日本電子(株)の3社でスタートしました。その後、日本ケミファ(株)が参加、2000年に東ソー(株)、2001年には(株)テクノメディカと参加企業が増え、2006年6月現在では6社が参加しています。
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Open LA21プロジェクトについて
Open LA21プロジェクトは、「オープンでユーザ指向」の環境に賛同する企業やユーザで推進されているプロジェクトです。このプロジェクトは「検査の質を維持・向上させながらコストを削減すること」を目的として、高度に統合化された「モジュール方式一体型システム」を提供します。オープンな接続環境を実現するOpen
LA21規格に準拠して作られたモジュールは、ユーザニーズに応える形でシステム化の推進・レベルアップを実現します。
参加企業は、Open LA21規格設定の第1ステップを経て、その開発成果として「各分野を統合一体化したモジュールシステム」を完成させました。
既存モジュール方式システムとの最大の違いは、搬送を含む各モジュールがオープンである点です。オープン化によって、より多くの企業の開発部門が参加可能となり、生化学、免疫、凝固、血液など全分野一体化の早期実現を目指すことができます。また、分析モジュールや前処理モジュールなどの各種処理モジュールと搬送モジュールが分かれていることも、システムをフレキシブルに構築・運用できる大きな特長です。
また、Open LA21規格は、NCCLS、HL7にも準拠しており、Open LA21モジュールだけでなく、市場各社のシステムに対しても高い接続性を実現します。
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プロジェクト進捗状況
共通規格(Open LA21 規格)の策定が完了し、各モジュールのサイズに関する規格、搬送モジュールと分析・各種処理モジュールとの検体ハンドリングを含むメカニカル接続の規格、通信とデータ処理に関する規格、電源などに関する規格を、Open LA21規格として公開しています。
この規格に準じた、「生化学モジュール」、「免疫モジュール」、「前処理モジュール」、コンベアなどの「基本モジュール」の開発が終了しました。今後は、現行モジュールの新機種や凝固検査や血液検査などの領域の開発を予定しています。
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参加企業
アロカ株式会社、株式会社エイアンドティー、日本電子株式会社、日本ケミファ株式会社、東ソー株式会社、株式会社テクノメディカ 以上6社 (2006年6月現在)
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